顎が痛い!顎関節症とは|港南台の歯医者 港南台パーク歯科クリニック

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顎が痛い!顎関節症とは

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こんにちは!港南台パーク歯科クリニック歯科衛生士の大野です。

 

突然ですが、皆様は顎の痛みを感じたことはありますか?

 

私は、今年の夏に顎の痛みに悩まされました。私の体験談と共に、この痛みの原因であった「顎関節症」についてお話ししたいと思います。

 

 

痛みのはじまり

ある日気が付くと、「なんだか右側の顎のあたりが痛いなぁ」と思うことがありました。

 

この時は症状の出現がまれだったので、深刻には考えていませんでした。しかし、数日経った頃には右側の頬から首、肩にかけてまで、痛みが持続するようになったのです。

 

ここまできてようやく、「もしかして…」と思い、当医院のドクターに相談すると「うん、顎関節症だね!」と診断されました。

 

顎関節症とは

「顎関節症」という言葉は耳にしたことがある方も多いと思います。

 

「顎が痛くて口が開かない」「顎を動かすと音が鳴る」などはみなさんも聞いたことのある症状だと思いますが、もう少し詳しく説明させていただきます。

 

顎関節症とは、歯で食物を噛み切ったり、すりつぶしたりする時に顎関節や顎を動かしている「咀嚼筋(そしゃくきん)」という筋肉の痛みや、顎関節の雑音、開口障害あるいは顎運動異常を主な症状とする障害をまとめた病名です。

 

これらの症状のうち、少なくとも1つ当てはまる症状があると、顎関節症が疑われます。

 

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顎関節症にはⅠ型〜Ⅳ型までの4つの分類があります。

 

Ⅰ型

咀嚼筋がこわばったり、強く押した時に痛みを感じたり、運動時に筋肉の痛みを感じたりする、といった症状が主になります。

外傷性因子や筋肉の疲労によって、異常な筋緊張や炎症が起きた状態と考えられています。

 

Ⅱ型

顎関節の運動痛、圧痛、開口障害などの症状が現れます。

原因には、顎の打撲や過度の開口といった外来性外傷と、硬いものを無理に噛んだり、咬み合わせに異常がみられたりといった内在性外傷の2種類の原因があるとされています。

これらの原因によって、上顎と下顎の間でクッションの役割をしている「関節円板」という組織や、関節を包む丈夫な靭帯である「関節包」が伸びてしまったり、捻挫が生じたりすることで、上記のような症状が起きると考えられています。※下の写真の〇の部分が関節円板です

 

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Ⅲ型

関節円板の位置がずれ、炎症、変性、穿孔などが生じたもので、顎関節の疼痛や「カクカク」「コキコキ」といった関節雑音を伴う症状が現れます。

病変の進行と共に第1〜4期に分類され、症状も変化します。

 

・第1期

開閉口時のクリック音(衝突音)が特徴で、口を開ける時、閉じる時に雑音が生じます。

 

・第2期

口を開けようとする時に、下の顎は前下方に動き出します。その際に関節円板が正常な位置よりも前方にずれることで、引っ掛かってしまい、口を開けることが出来なくなってしまいます。クリック音は消失し、この状態を「クローズドロック」といいます。

 

・第3期

クローズドロックが続くと、関節円板が前方にずれたまま、後ろ側の結合組織が厚くなってきます。開口領域は回復してきますが、クレピタスと呼ばれる摩擦音が生じます。

 

・第4期

顎関節腔内の繊維の癒着が起こったり、関節円板に穿孔が起こったりします。放置すると骨の変形が進行して、Ⅳ型に移行します。

 

Ⅳ型

Ⅰ型~Ⅲ型までの顎関節症が長く続いたことによって、進行し、骨の変形まで起こした状態です。この状態のことを「変形性顎関節症」と呼びます。

 

顎関節症の治療

私はⅠ型の顎関節症でした。この症状を引き起こした原因は「歯ぎしり」や「くいしばり」でした。

(歯ぎしり・くいしばりに関してはまた別の機会にお話させていただきます。)

 

これらは主に寝ている間に起こります。ですから、寝ている間の筋肉の緊張や顎関節への負担を軽減させるために、「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースを装着し、噛み合わせの衝撃を吸収することが治療方法となります。

 

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治療の流れとしては、最初の来院時に上の歯の歯型を取り、1週間ほどでナイトガードが完成します。

 

2回目の来院時に、完成したナイトガードをつけていただき、お口の中で細かく調整するという流れになります。(こちらの治療は保険診療の対象です。)

 

痛みの緩和

私の場合、治療前は目覚めた瞬間から痛みを感じていました。

 

完成したナイトガードをドクターに調整してもらい、早速その日から装着しました。すると、2日目くらいから痛みが和らいで、気持ちのいい朝を迎えることができました。今では毎晩ナイトガードのお世話になっております。

 

気になる顎の痛みはご相談ください

ナイトガードは、噛み合わせの衝撃を吸収するものになりますので、ご自身の歯形にあったオーダーメイドのものを歯科医院で作成するのがおすすめです。

 

ただし、顎関節症には、今回の私のように、ナイトガードで対応できるケースもあれば、それ以外の治療が必要なケースもあります。

 

少しでも気になる症状がありましたら、ぜひ一度、ご相談だけでも構いませんので、ご来院ください。

 

スタッフ一同、心よりお待ちしております。

 

歯科衛生士 大野

 

こちらもご参照ください。

噛み合わせ・マウスピース|港南台パーク歯科クリニック

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