2025/05/26
治療内容
保険診療の入れ歯から自由診療の入れ歯へ期間
1ヶ月治療回数
3回費用
ノンクラスプデンチャー 165,000円(税込)
患者様は50代の男性です。数ヶ月前に歯根破折(歯の根にヒビが入った状態)にて前歯を抜歯しました。
その後、歯が無くなってしまうと困りますので、抜歯をした日にすぐに入れ歯が入るように準備を行い、抜歯と同時に保険診療の入れ歯をセットしました。
こちらが保険診療で作った入れ歯になります。
保険診療で作れる入れ歯はプラスチックと金属の留め具を使用したものになります。
患者様からお話を伺うと、笑った時に見える金属が気になるということと、入れ歯特有の装着感があり、滑舌が悪くなってしまったということを気にされており、より違和感の少ない入れ歯を希望されました。
相談の結果、保険外診療(自由診療)でノンクラスプデンチャーを作ることとしました。
歯を抜いた歯茎が綺麗に治るのを待ってから、新しい入れ歯を作るために型取りを行いました。また、噛み合わせの状態の記録もとりました。
まずは見本の入れ歯を作って、見た目や噛み合わせ、バネが周りの歯にしっかり適合しているか確認を行います。
今回は特に問題はありませんでしたが、見た目や噛み合わせなど、問題があった場合はこの段階で修正を行います。
問題がないことを見本の入れ歯で確認できましたので、また技工所に入れ歯を戻して仕上げの作業を行なってもらいました。
入れ歯が完成したので、患者様のお口の中にセットしました。見た目は前回の段階で確認を行なっておりますので問題ありませんでした。
今回は噛み合わせの微調整のみ行いました。
こちらがノンクラスプデンチャーをセットした写真になります。
保険診療特有の金属の留め具がないため、パッと見たとき入れ歯を入れているように見えないかと思います。
その後、着脱の練習を行い、ご自身でしっかり取り外しができるのを確認してもらい、その日はお帰りいただきました。
④調整
1週間ほど入れ歯を使っていただき、使用感の確認を行いました。
今回のケースでは問題ありませんでしたが、歯茎と入れ歯が強く当たっていると口内炎のような傷ができてしまい、とても痛いです。
入れ歯が当たっているのが原因ですので、入れ歯を調整しなければ傷が治らず、患者様はとても辛い思いをされてしまいます。
そのため、このような使用感の確認は重要な工程となります。
患者様は見た目の大きな変化に大変喜ばれております。お話をされたり、笑ったりする際に金属のバネが気になられておりましたが、ノンクラスプデンチャーにしたことで、昔のように何も気にすることなく、お話や笑ったりすることができているようです。
また、保険診療の入れ歯と比較して、入れ歯が薄くなっていることで装着感も良く、滑舌がよくなったとのことです。
・ノンクラスプデンチャーは保険外診療になります。
・保険の入れ歯と比較すると薄く違和感は少なくなりますが、入れ歯特有の違和感はあります。
・見た目は非常に良いのですが、修理しにくいというデメリットがあります。
・お口の中の状態によっては入れ歯の設計が難しい場合もあります。
今回の症例はノンクラスプデンチャーという見た目が非常に良い入れ歯をご紹介させていただきました。
ノンクラスプデンチャーはスマイルデンチャーとも呼ばれております。
保険診療の入れ歯では、入れ歯を固定する留め具が金属になるため、笑った時に金属の留め具が目立ってしまうことが多く、気にされる方が多いです。
(歯科用語でバネのことをはクラスプと言います)
ノンクラスプデンチャーでは留め具が歯茎と同じピンクの色をしたプラスチックでできているため、パッと見た時に入れ歯をしているように見えませんので、非常に審美的です。
また、保険診療の入れ歯と比較すると入れ歯自体が薄くなり違和感も少なくなるという特徴もあります。
インプラントとは違い外科的な処置がなく治療方法がとても簡単ですし、治療期間も短いので見た目を改善するにはとてもオススメな治療法です。
ノンクラスプデンチャーにすることで簡単に長年のコンプレックスを解消できるかもしれません。
ご家族やご友人の方で入れ歯の見た目が気になっている方がおりましたらぜひ教えてあげて下さい。
港南台パーク歯科クリニックでノンクラスプデンチャーを作る場合の費用は、小さいタイプ(片側のみ)の入れ歯であれば88,000円(税込)、大きいタイプ(両側にまたがる)の入れ歯であれば165,000円(税込)となっております。
ご相談だけでももちろん結構ですので、気になった方はぜひご来院いただければ幸いです。
スタッフ一同お待ちしております。
港南台パーク歯科クリニック院長 川又
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