【症例】明度の暗い歯に対するデュアルホワイトニング｜港南台パーク歯科クリニック

治療前の状態・主訴

患者様は、自分の歯の色をホワイトニングでトーンアップしたい、とのことでご来院されました。

ちょうど、歯周病の治療(クリーニング)が終わり、被せ物の治療に入るタイミングでした。

せっかくなら今よりも明るくきれいなもので、また、処置後も色をできるだけキープしたいというご希望でした。

治療詳細

まずはホワイトニングについて説明をしました。

1.オフィスホワイトニング　¥33,000(税込)

これは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が施行するホワイトニングで、35％の過酸化水素を使用します。

メリットは、使用する薬品の濃度が高いため、ホワイトニング効果が出るのが早く、ご自身で作業する手間がかからないことです。

一方、まれに知覚過敏や痛みが出現する可能性があることや、施術範囲に限りがあること、処置後24時間は飲食に制限があることなどのデメリットがあります。

2.ホームホワイトニング　各¥27,500(税込)

こちらにはAタイプとBタイプの2種類があります。

Aタイプは患者様の歯並びに合ったカスタムトレーを作成して、その中でご自身で薬剤(10％過酸化尿素)を入れていただき、1日2〜3時間の装着を2週間続けていただくものです。

ホワイトニング対象歯であればオフィスホワイトニングではできない奥歯まで効果を得られ、知覚過敏や痛みが出現しにくく、ご自宅でご自身のペースで行うことができます。

デメリットとしては、薬剤の濃度が低く効果が表れるのに時間がかかること、トレーや薬剤の管理が必要なこと、トーンアップの実感が得られにくいことなどがあります。

Bタイプの場合は、既成トレー(フィルム)に薬剤(6％過酸化水素)がセットされており、1日90分の装着を10日間行っていただきます。

装着時間や期間がAタイプに比べて短く、効果が出るのも比較的早く、トレーや薬剤の管理が楽であることがメリットです。

一方デメリットは、トレーのサイズが決まっているので適応範囲がおおよそスマイルライン(笑ったときに見える範囲)に限定されることや、Aタイプに比べて知覚過敏や痛みが出現する可能性があることです。

3.デュアルホワイトニング　¥55,000(税込)

これは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニング(AまたはBタイプのどちらか)を両方行う方法です。

オフィスホワイトニングで、ある程度一気にトーンアップして、ホームホワイトニングでムラなく綺麗に仕上げていきます。

来院回数はやや増えますが(1,2回)、ホワイトニング対象歯であればこの方法が最も効果を得られます。

今回、患者さまの歯の色調はA4とかなり暗めだったこと、ホワイトニング後にジルコニアセラミックでブリッジを被せていくことを踏まえ、デュアルホワイトニング(ホームホワイトニングはAタイプ)を選択しました。

【オフィスホワイトニング1回目終了時】

色調は、A4からA3.5までトーンアップしました。

施術中、施術後も知覚過敏や痛みなどの症状はなく順調です。

【オフィスホワイトニング2回目終了時】

色調は、A3.5からD4〜A3辺りまでトーンアップしました。

今回も知覚過敏や痛みが出現することなく、施術を終えました。

そして、この日にホームホワイトニングマウスピースを作製するための型取りも行いました。

1週間後にキットをお渡しし、ご自宅にてホームホワイトニングを開始していただきました。

【ホームホワイトニング2週間使用後】

色調は、D4〜A3からC2までトーンアップしました。

治療後の様子

特に知覚過敏や痛みが出現することもなく、その後セットしたジルコニアセラミックのブリッジとも色馴染みが良く、ホワイトニング効果にご満足いただくことができました。

また、「この色調をキープする」というご希望のため、患者様には3ヶ月ごとのメインテナンスにお越しいただき、その都度色調を確認しています。

タッチアップとして週に1回から2週間に1回、3週間に1回などタイミングをご提案し、ご自宅でホームホワイトニングを定期的に続けていただいております。