2026/05/29

治療内容
右側下顎臼歯部のインプラント治療期間
1年3ヶ月治療回数
15回費用
インプラント治療 484,000円(税込)
患者様は50代の男性です。
約2年ぶりとなった定期検診の際、右下の奥歯の歯茎にできものが認められました。当時、患者様ご自身には痛みなどの自覚症状は一切ありませんでした。
しかし、詳しくレントゲン検査を行ってみると、根が膿んでおり、第二大臼歯の根の周りが黒く写っていました。これは、細菌感染によって骨が溶けてしまっているサインです。

患者様には現在の歯の状態を丁寧にご説明し、まずは原因を確かめるために、後日被せ物を外して歯の内部を詳しく見させていただくこととなりました。
次の来院時、歯の内部を顕微鏡を使って観察すると、見える範囲で2箇所に「破折(ひび割れ)」を確認いたしました。
そこで顕微鏡に付属しているカメラで破折部分を実際に患者様にお見せし、この状態では根管治療での治癒は難しく、抜歯の適応であることをご説明し、ご理解をいただきました。
①第二大臼歯の抜歯
まずは原因となっていた第二大臼歯の抜歯を行いました。
抜歯後、気にされていた歯茎のできものはきれいに消失しました。
②第一大臼歯の抜歯
しかし、抜歯から2ヶ月が経った頃、今度はその手前にある第一大臼歯の近くに、再びできものが出現してしまいました。
第二大臼歯の時と同様に被せ物を外して顕微鏡で歯の内部を観察したところ、残念ながらこちらも破折していることがわかり、抜歯が必要となりました。
2本の抜歯後、傷口の治癒に問題はありませんでした。

この時点で、患者様には歯を失ってしまった部分(欠損)に対しての治療方法について、一度しっかりと説明の時間を設けさせていただきました。患者様にご提案した治療は以下の2つです。
ⅰ:インプラント治療
ⅱ:入れ歯
それぞれの治療のメリット・デメリットを十分に説明した結果、患者様はインプラント治療をご希望されました。
③精密診断(抜歯から半年後)
第一大臼歯の抜歯から半年後、骨が回復したタイミングでCT撮影を行いました。インプラント予定部位の骨の形、量、幅などを評価したところ、十分な骨の再生が確認できたため、安全にインプラント治療が可能であると判断しました。
④インプラント治療
インプラント治療の当日、術前に改めて処置のメリット・デメリット、リスクなどを含めた内容の確認を行い、インプラントを埋める処置を行いました。
処置時間は45分程度とスムーズに進行しました。処置後に確認のレントゲンを撮影し、異常がないか確認してこの日の処置を終了としました。
⑤型取り(手術から4ヶ月後)
インプラントと顎の骨がしっかりと結合するのを4ヶ月待った後、被せ物を作るための精密な型取りを行いました。
⑥被せ物(ジルコニアクラウン)の装着
インプラントの被せ物として、強度と審美性に優れ、ネジで固定するタイプの「ジルコニアクラウン」を装着しました。

2本の奥歯を抜歯してからインプラントが入るまで1年以上の期間、患者様は右側の奥歯で物を十分に噛むことができない状態が続いていました。被せ物が装着されてからは両方の奥歯でしっかりと噛めるようになったため、大変満足されていました。
・インプラント治療は、患者様の全身状態やお口の中の状態などにより、適応とならない場合がございます。
・インプラント治療は長期予後を完全に保証するものではございません。
・当院では術前にしっかりと診査診断を行い、可能な限り長期予後を望めるよう努めております。
今回は、約2年ぶりの定期検診で異常が見つかったケースになります。
自覚症状がないまま歯の根の破折が進んでしまっていた結果、咀嚼する上で重要な奥歯を抜歯せざるを得なくなってしまいました。口腔内に起こる問題の多くは、初期段階での「早期発見」がとても大切です。
早期発見をすることができれば、最小限の治療で機能回復を図ることができると考えております。
そのためにも、港南台パーク歯科クリニックでは3~6ヶ月に一度の定期検診をお勧めしております。
今回のケースを通して、私たちスタッフ一同も定期検診の重要性を改めて痛感いたしました。
一人でも多くの患者様に検診へお越しいただき、健康な歯を維持していただけるよう、今まで以上に努めてまいります。
お口の中に気になる症状がない方も、ぜひお気軽に検診にお越しください。
今後とも港南台パーク歯科クリニックをよろしくお願いいたします。
港南台パーク歯科クリニック副院長 野上
こちらもご参照ください。
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