2025/09/15
こんにちは、港南台パーク歯科クリニックの歯科衛生士です。
今回は、口腔乾燥症についてみなさんにお話しします。
最近、お口の中が乾いた感じがしたり、飲み込みに違和感を覚えたりすることはありませんか?
そんな症状の背景には、「口腔乾燥症」という状態が関係していることがあります。
口腔乾燥症とは、唾液の分泌量が低下し、口腔内が乾く病気です。口腔内が乾いている状態が3ヶ月以上続くと口腔乾燥症であると考えられます。
口腔乾燥症は、自覚症状が軽い場合もありますが、放置すると口の中の健康にさまざまな影響を与えることがあります。
まずは、ご自身で簡単にチェックしてみましょう。
以下の項目に当てはまるものはいくつありますか?
・会話中に口が乾いて話しにくいことがある。
唾液が少ないと口の中が潤わず、話しづらさを感じることがあります
・夜中に何度も水を飲むことがある。
就寝中に口が渇くと、目が覚めて水分を取りたくなることがあります
・食べ物が口の中でうまくまとまらず、飲み込みにくいと感じる。
唾液が少ないと、食べ物をまとめる力が弱くなり、飲み込みにくさを感じやすくなります。
・口臭が気になることがある。
唾液には口内の細菌を洗い流す働きがあります。唾液量が減ると、口臭の原因になりやすくなります。
以下の項目に当てはまる場合、口腔乾燥症になりやすい可能性があります。
・放射線治療、手術、脳血管障害の既往がある方
・シェーグレン症候群と診断または指摘をされたことがある方
・糖尿病など全身疾患を指摘されたことがある方
これ以外にも、日常的に薬を飲むことによる口腔内への影響やストレス、咀嚼筋の衰え、加齢などの要因があります。
唾液分泌が低下すると口腔内の緩衝作用(酸性に傾いた口の中を中性に戻す働き)や、自浄作用(歯垢を洗い流す働き)も著しく低下します。
その為、口腔内が不潔になりやすくなり、口臭や着色が付きやすくなります。また、虫歯のリスクが高まり、加齢と共に歯肉退縮した歯は根面が露出してしまう為、根面の虫歯にもなりやすいです。
口腔乾燥症を予防するために、以下のような方法が考えられます。
・湿潤剤
舌にスプレーするアイテムもありますが、ジェルタイプの方がより長く効果が保つと言われています。
・唾液マッサージ
唾液腺を刺激する事で唾液分泌を高められるため、食前にマッサージする事がおすすめです。
・水分補給.キシリトールガム
水分補給を小まめにする事で保湿されます。また、ガムを噛む事で筋肉が動くので唾液の分泌を活性化させる役割があります。
・カフェイン摂取を控える
利尿作用によって身体の水分が減少します。それに伴い唾液の分泌量も減少するため、カフェインの摂取を控える事をお勧めします。
口腔乾燥症とうまく付き合うためには、生活スタイルに合わせたセルフケアと 定期的な歯科検診がとても大切です。
お口のトラブル予防のため、ぜひ定期検診にお越しください。
お口のことで気になることがあれば、スタッフまでお気軽にご相談ください。
スタッフ一同、皆さまのご来院をお待ちしております!
港南台パーク歯科クリニック 歯科衛生士
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